ブルーベリー、ブラックベリー、多肉植物、ひょうたんの栽培

イチゴ

イチゴ 「ストロベリー

イチゴの不思議

 イチゴを家庭菜園で育てるに適当かどうか難しい問題です。  
イチゴを継続的に栽培するには、まるまる1年間必要です。
ホームセンターで売られているイチゴ苗は10月頃、ビニールポットで100円から200円程度で販売されています。これを買ってきて鉢やプランター、庭土に植えつけると、収穫は翌年の5,6月になるでしょう。

 イチゴは生理的に5℃以下の気温に一定期間さらされないと花芽を付け開花し、実を結ぶことが出来なく必ず冬を越すことが必要です。
イチゴ農家は、この性質を利用してイチゴの苗を5℃以下の低温状態を人工的に作っているのです。イチゴはごまかされて、「冬を越したと思います」低温室から出たときがイチゴにとっては「春」になります。
その後ビニールハウス温室で育てられ、急速に成長し開花します。露地ものと違って、コントロールもしやすいのです。

 このように大変手間のかかる「野菜」なので、イチゴの価格は他の野菜のように豊作で暴落するとか、凶作で暴騰することがないのです。でも農家にとっては「損はしないけどもうけも少ない」と言っています。 

 話がちょっと脱線しましたが、結局、イチゴ苗をの植え付けから収穫までおよそ8ヶ月です。翌年も同時期に同じように苗を買うのであれば、このサイクルを繰り返します。

 しかし、収穫した後、これを親株にして(苗を買うのを節約)来年も栽培してやろうとすると、収穫前後に発生するランナーを育て、これを苗にすることになります。これからまるまる1年以上しないと収穫が出来ません。これの繰り返しになります。
これを楽しみに栽培を続けられる方は良いでしょう。1年間も楽しめるのです。何よりもお金のいらない楽しみですね!。

 また、違った一面もあります。
イチゴはビニールハウスのなかで栽培され1年中マーケットで買うことが出来ますが、ハウス内では病害虫が発生しやすく、頻繁に消毒や、殺虫剤の散布が行われています。
農家の人がこのイチゴを食べないと言うのもうなずける話です。漁師が養殖ハマチを食べないのと同じパターンですね。

 家庭菜園だとこの危険から回避することが期待できます。ただし。薬剤散布をしないで育てることが前提ですが・・・。
もし少量散布しても、自分で散布するのですから、薬品の時期や量など適切に管理できます。いわゆる「自己責任」でということになります。

 これも考えようで楽しみに転嫁することができると思います。
と言うことで、イチゴの栽培は家庭菜園に適当かどうかの判断は悩ましいという理由です。

春の訪れに備える 

先に5℃以下の低温に一定期間さらされないと花芽をつけ、実を結ぶことはないと書きました。これは一体なぜなんでしょうか。
いろいろ調べてみると。次のような理由からだと思われます。

 厳しい冬の寒さに耐え、春の訪れを何を元に確信できるのでしょうか。気温でしょうか、それとも日長でしょうか。それとも・・・。
日長は冬至を境に日毎に長くなりますが、寒さはますます厳しくなりますので、これを引き金だとするのは妥当ではありません。
では気温(地温)はどうでしょう。

 気温が上昇してきたのをとらえて「春」の訪れを感じ、「花芽をつけ、開花し、実を結ぶ」のだ。とするのは一見妥当のように思えますが、これは大変リスクのある判断だと考えられます。
確かに、気温(地温)の上昇は春の訪れを判断できる重要なポイントではあるのですが、かなりのリスクにさらされることになります。

 我々人間は、「春3月」厳しい冬が終わり、春の訪れを肌で感じるのですが、時折、冬に逆戻り雪が降ったりします。3寒4温を繰り返してホントの?春になることを体験上知っています。
もし、気温の上昇で、花芽をつけ、花を咲かすようなことをすると、冬の戻りや降雪で、壊滅的なダメージを受けることでしょう。
現実にそのようなダメージを受けている植物はたくさんあります。

 イチゴは長い長い進化の過程でそのようなリスクをさけ、最も確実な「春」、「冬の終わり」を判断する「キー」を身につけたのではないでしょうか?。

冬の訪れに備える

 では、冬が始まったことをどのように判断するのか?と言う問題について考えてみましょう。
確実な春の訪れを知って、エンジン全開で開花、結実する智慧を身につけたイチゴ。それと同じような重要なポイント、冬の訪れを知ること大切です。これを知見出来るセンサーと判断基準がなければなりません。

 気温でしょうか?気温は春の訪れ(冬の終わり)を知るときの判断材料には使われなかったように、冬の訪れを知るのには適切ではありません。
冬の訪れを関知すると、イチゴは新しいランナーの発生を停止し、葉の成長を次第に少なくしていきます。新しい葉の発生はしても、春や夏のように大きく、上に伸びるようなことをせず、地面にはうような形で数も少なくするのです。

 これは本格的な厳しい冬の寒さや霜、降雪に備えての準備だと考えられます。春のような花芽の発生とその後の急激な成長とは異なり、徐々に冬に備えていくという構えが見て取れるのです。
何という賢い能力でしょうか?

 では、この冬の備えはどこで判断しているのでしょう?。気温ではないと先に述べたのですが、それがいろいろな実験結果から、日長だと考えられています。
日長は「夏至」を最長に「秋分の日」が夜と昼の時間が同じになり、次第に昼の時間が短くなるわけですが、イチゴは「秋分の日」境に冬の準備に入ります。

 それを感じるセンサーは「葉っぱ」にあることがわかってきました。
冬の終わりを判断するセンサーが「クラウン」にあるのとは別ところに冬の訪れに備えるための「センサー」を持っているのです。
なんと賢い、イチゴの生態だと感心せざるを得ません。

注:クラウンとは、イチゴの中心部にある「松ぼっくり」状をした部分、葉っぱや花芽はここから出現、成長する。

イチゴに学ぶ  

 以上でイチゴの賢い生態を調べてきました。
私たちは、このイチゴ未来予知能力と対応能力にまなばなくてはいけないのではないでしょうか。日長が最大の時から冬の訪れに備えを始める。それも慌てて対応するのでなく、ゆっくりゆっくりと着実に。

 逆に、春の訪れに備えるのも、慎重に慎重にことを興すのです。
これには、ホントに感心します。人はと言うより私はたいていその反対の行動を取りがちになります。
わたしも、イチゴの生き様に学びたいと思います。

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